今回のマガジンは"食事のマナー"です。
前回のマガジンで、オーガニック食材やナチュラルな生活を
育むための方法について執筆しました。
では実際に、自分も気持ちよく相手も気持ちの良い食じにするための
マナーをご紹介します。
1.食事のマナーの大切さ
2.マナーは相手への配慮
3.国ごとに異なる食事のマナーの違い
----- PROFESSIONAL限定 -----
4. 各分野のお料理を深く知る
4-1 和食
4-2 フレンチ
4-3 イタリアン
4-4 中華
4-5 ビュッフェ
1.食事のマナーの大切さ
社会人になると、大切な食事のシーンが多くなります。
フォーマルな会食や、目上の方とのディナー。大切な人との食事など・・・
いざという時に間違った使い方をしてしまうと、
相手の方はよく見ているので、気をつける必要があります。
実際に経営者の方やフリーランスで活躍されている方は
食事のマナーに気を使っている方はとても多く、
マナー講座専門のスクールに通っている方も少なくありません。
反対の立場になってみると、相手の方が大切なシーンで食べ方が汚いと
ズボラなのかな...教養がない方なのかな...と思われてしまいます。
マナーを身につけてデメリットは無いので、しっかりと身につけていきましょう✨
2.マナーは相手への配慮
➀他者への敬意を示す
食事のマナーを守ることで、共に食事をする相手に対する敬意や配慮を示します。
例えば、口を開けて食べない、食器の音を立てないといった基本的なマナーは、
相手に不快な思いをさせないための配慮です。
➁自己管理能力の向上
食事のマナーを身につけることは、自己管理能力が高い人という印象を与えることができます。
もし秘書としての社長の会食について行く場面がある場合、社長に恥をかかせず、
立てる行為にも繋がります。
➂社会的評価の向上
ビジネスの場やフォーマルなイベントで適切なマナーを発揮することで、
信頼や尊敬を得ることができます。
➃文化理解の深化
異文化の食事のマナーを学ぶことで、その文化への理解が深まり、
国際的な交流の際に失礼の無い食事ができます。
食事のマナーはその国の文化や歴史を反映しており、
学ぶことで異文化への尊重を伝えることができます。
3.国ごとに異なる食事のマナー/テーブルマナー
海外の方と食事のシーンがある時、
相手の国の食事のマナーをきちんと理解する必要があります。
例えば、日本では迷い箸は行儀が悪いとされていますが、
とある国では行儀が悪いことではなかったりもします。
その際、不快な気持ちにならないことが大切ですし、
それと共に相手の文化もきちんと理解することで気持ちの良い食事にすることができます。
以下に、代表的な国の食事のマナーについて紹介します。
<日本>
箸の使い方:箸の正しい使い方を守ることは基本中の基本です。 箸を立てて食事をすることや、箸渡しは避けましょう。
音を立てる:麺類をすする音を立てることは一般的に許容されていますが、その他の食べ物では音を立てないように注意が必要です。
食事の前後の挨拶:「いただきます」と「ごちそうさまでした」という言葉で感謝の気持ちを表します。 この挨拶は日本特有で、海外ではあまり見られないので珍しく思われます。
お食事シーン:大皿料理を取り分ける際は、取り箸や専用のサーバーを使用します。自分の箸で直接取り分けるのは避けましょう。 食べ終わった食器を重ねて置くのは避けましょう。元の位置に戻し、綺麗に並べます。
<フランス>
カトラリーの使い方:フランス料理では、カトラリーの使い方が細かく決まっています。外側から順に使っていくことや、使い終わったカトラリーはプレートに揃えて置きましょう。
パンの扱い:パンは手でちぎって食べます。バターを塗ることは少なく、オリーブオイルやそのままで食べることが多いです。 またパンはお皿の上にはおかず、テーブルの上に置くのが基本です。
ワインの飲み方:ワイングラスの脚を持って飲むのがマナーです。手の温度でワインを温めないように注意します。
<イタリア>
パスタの食べ方:スパゲッティなどの長いパスタはフォークで巻いて食べます。 スプーンを使うのは一般的ではありませんので気をつけましょう。
ピザの食べ方:手で食べるのが一般的です。ただし、レストランの雰囲気や状況によってナイフとフォークを使うこともあります。
カフェのマナー:エスプレッソは一気に飲むものとされています。長時間かけて飲むことは少なく、短時間で楽しむのがイタリア流です。 日本の文化ではカフェに長居することはよくあることなので、現地に行った際には注意しましょう。
▼先日のイタリア旅行の際、カフェをした時の...📸
後半では、各お料理について深く講義を進めていきます。
4.各分野のお料理を深く知る
実際の食事のシーンで使えるマナーを、
和食、フレンチ、イタリアン、中華、ビュッフェに分けてご紹介します。
<和食>
和食には四季折々の食材がふんだんに使われ、
その美しい盛り付けも魅力の一つです。
また、和食には「一汁三菜」という基本構成があり、
主菜、副菜、汁物、ご飯がバランスよく配置されます。
これにより、栄養バランスが保たれるだけでなく、見た目も美しく整っています。
(和食の並べ方)
主食:白飯、具入りのご飯など(左手前)
汁物:味噌汁、お吸い物など(右手前)
主菜:揚げ物、蒸し物、焼き物(右奥)
副菜:香の物、あえ物(真ん中)
副菜:煮物やサラダなど(左奥)
和食は、その美しさや繊細さが世界中で高く評価されています。
特に、日本料理には「五感で楽しむ」という考え方が根付いており、
視覚、嗅覚、味覚、触覚、聴覚のすべてを満足させるように工夫されています。
また、和食には四季折々の食材を使用することで、季節感を大切にする文化もあります。
さらに、日本料理は「和食」として2013年にユネスコの無形文化遺産に登録されており、
その文化的価値が国際的に認められています。
<フレンチ>
フランス料理の歴史は非常に古く、中世から続く伝統があります。
ルイ14世の時代には、豪華な宴会が頻繁に開かれ、
料理人たちが競い合って腕を磨きました。
この時代にフランス料理の基礎が築かれました。
また、17世紀にはフランス料理が世界に広まり、
その影響で「フランス料理」が高級料理の代名詞となりました。
フランス革命後、多くの宮廷料理人が失業しましたが、
彼らは料理店を開き、一般市民にも高級料理を提供するようになりました。
これが現在のレストラン文化の始まりです。
また、フランス料理のコース料理(フルコース)は、
前菜、メインディッシュ、デザートと続くスタイルが一般的ですが、
その順序や内容は厳密に決められています。
<イタリアン>
イタリア料理の起源は古代ローマ時代にまで遡ります。
当時のローマ人は、パン、オリーブオイル、ワインなどを主食としており、
これらは現在のイタリア料理の基礎を成しています。
イタリア料理は、シンプルでありながら素材の味を最大限に引き出すことが特徴です。
新鮮なトマト、バジル、オリーブオイル、パルメザンチーズなどの
基本的な食材が多用されます。
・スローフード運動
イタリアは、ファストフードに対抗する「スローフード運動」の発祥地です。
この運動は、伝統的な食文化を守り、地元の食材を重視することを目的としています。
・地中海式ダイエット
イタリア料理は、健康的な地中海式ダイエットの一部としても知られています。
オリーブオイル、魚介類、新鮮な野菜、全粒穀物、適量のワインなどが含まれ、
心臓病予防に効果的とされています。
・ワインと料理のペアリング
イタリアはワインの生産国としても有名で、各地方の料理に合ったワインのペアリングが重視されます。
トスカーナの赤ワイン、ピエモンテのバローロ、シチリアのネロ・ダーヴォラなどが有名です。
<中華料理>
中華料理の歴史は、紀元前2000年以上に遡ります。
古代中国の王朝時代には、宮廷料理が発達し、さまざまな調理技術が発展しました。
孔子が食文化に言及するなど、食は古くから重要視されてきました。
中華料理は広大な中国の地理的、気候的な多様性を反映しています。
各地域の特産品や気候に応じて、独自の料理スタイルが発展しました。
マナーについて
食事の開始: 中国では、目上の人やゲストが最初に箸を取るまで待ちます。食事の開始の合図は、ホストや目上の人が食べ始めることです。
箸の使い方: 箸の使い方には注意が必要です。箸を食器に突き刺したり、食べ物を刺したり、箸で遊んだりすることはタブーです。箸を使って食べ物を渡す行為も避けましょう。
食べ物を残すこと: 中国では、食事をすべて食べきることが必ずしも良いマナーとは限りません。特に宴会では、少し残すことで、ホストが十分な料理を提供してくれたことを示すとされます。
<ビュッフェ>
ビュッフェの起源は、スウェーデンの「スモーガスボード」にあります。
16世紀頃、スウェーデンの宴会で前菜をテーブルに並べ、
ゲストが自由に取るスタイルが始まりました。これが後にビュッフェの形式に発展しました。
19世紀後半から20世紀初頭にかけて、ビュッフェスタイルはアメリカで人気を博しました。
ラスベガスのカジノホテルが、24時間営業のビュッフェを導入し、
多様な料理を提供するスタイルが広がりました。
まとめ
食事のマナーを学ぶことは、単にルールを守ることではなく、
相手への配慮、自分自身の管理、文化理解の深化など、
多くのメリットがあります。
これらのマナーを理解して実践することで、どんな食事の場でも自信がつき、
より楽しく充実したものにすることができます。
これからも食事のマナーを大切にし、美味しい料理を楽しむと共に、
他者との関係を良好に保つための一助として活用しましょう✨
Comments