最近では「瞑想」というフレーズをよく聞くようになりましたね。
瞑想の発祥は、紀元前2500年前。
インダス文明の頃に、ブッタがブッタガヤの地で悟りを開いた時に
行っていたのが瞑想だと言われています。
そして国を跨ぎ現代まで受け継がれています。
そんな瞑想ですが、実は瞑想までには八支則と呼ばれる8つのステップが存在します。
あまり知られておらず、今回は八支則について詳しく執筆しております。
目次
1.八支則とは何か
2.八支則の構成
3.八支則の魅力
----PROFESSIONAL限定----
4.実践のためのステップ
5.瞑想の質を高める、おすすめの物品
【1】八支則とは何か
八支則(Ashtanga)は、古代インドの賢者パタンジャリによって体系化された
ヨガの修行の道筋であり、心と体の調和を追求するためのガイドラインです。
「八支則」という名前は、サンスクリット語の「アシュタ(八)」と「アンガ(枝)」に由来し、
ヨガの八つの段階を意味します。
この八つの段階は、それぞれが相互に関連し合い、心身の浄化と成長を目指します。
実際に八つの段階はどのようなものがあるのか、ご紹介します。
【2】八支則の構成
八つの段階から構成される八支則。
1. ヤマ(Yama):倫理的な規範で、他者との関係性において守るべき五つの戒律です。
- アヒンサー(Ahimsa):非暴力
- サティヤ(Satya):誠実
- アステーヤ(Asteya):不盗
- ブラフマチャリヤ(Brahmacharya):禁欲
- アパリグラハ(Aparigraha):不貪
Yamaは自分も相手も傷つけない。という考え方です。
自他共に、心と体を大切に守るという意味が含まれています。
もし自分の行動で当てはまるものがあったら、
瞑想で安らぐ前にまずはその言動を正してみましょう。
2. ニヤマ(Niyama):個人の内面的な規範で、自己規律や内面的な浄化を目指す五つの戒律です。
- サウチャ(Saucha):清浄
- サントーシャ(Santosha):知足
- タパス(Tapas):苦行
- スヴァーディヤーヤ(Svadhyaya):自己学習
- イーシュヴァラプラニダーナ(Ishvara Pranidhana):神への献身
Niyamaは、自分自身を愛するための第一歩です。
自分の愛し方は様々で、見た目を愛せるようになったり、勉学で自身が付き愛せる様になったり。
手段は多岐に渡りますが、心から自然な笑顔が出るために必要な考え方です。
3. アーサナ(Asana):身体のポーズや姿勢。
瞑想を深めるために必要な座法を学びます。
瞑想では長時間座っているため、鍛える必要があり
体を鍛えることで心も鍛えられます。
4. プラーナーヤーマ(Pranayama):呼吸法。
深い呼吸によって心を落ち着かせ、正しい姿勢に導きます。
5. プラティヤハーラ(Pratyahara):感覚の制御。
外部の刺激から意識を引き戻し、体の内側へ感覚を向けます。
日々のストレス環境へフォーカスしすぎ無いようにするための制御です。
6. ダーラナ(Dharana):集中。
瞑想の第一歩目です。
特定の対象に意識を集中させることで、日常生活でも集中力が高まるようになります。
7. ディヤーナ(Dhyana):瞑想。
6つの工程を経て瞑想をすることで無になることができ、
深い瞑想ができるようになります
8. サマーディ(Samadhi):三昧
深い瞑想から覚めた時、全てが整った感覚を味わいます。
雑念のない一律な世界が見えたときに、改めて自分や家族を心から愛したいと思えるようになります。
余裕がない時こそ、自他共に大切にしてマインドフルネスの時間へ当ててみてください。
【3】八支則の魅力
八支則は単なるフィジカルなエクササイズではなく、
精神的・倫理的な成長も含む包括的なアプローチです。
その魅力をご紹介します。
1. 身体と心の調和
八支則の練習は、単なる体力作りを超えて、心の安定や集中力の向上をもたらします。
アーサナ(ポーズ)とプラーナーヤーマ(呼吸法)は、
身体と心のバランスを整え、日常生活においても高いパフォーマンスを発揮するための
基盤を築きます。
2. 倫理的・道徳的な成長
ヤマとニヤマの教えは、自己の行動や考え方を見直し、
他者との関係性を良好に保つための指針を提供します。
これにより、自己中心的な行動を控え、他者への思いやりや共感を育むことができるようになります。
3. ストレスの軽減
プラーナーヤーマ(呼吸法)や瞑想(ディヤーナ)は、
現代社会でのストレス管理に非常に効果的です。
これらの練習はリラクゼーションを促進し、心を落ち着かせる効果があります。
4. 精神的な成長と自己実現
八支則は自己の内面を探求し、精神的に成長します。
最終的には、サマーディに到達することで、世界との一体感を感じることができます。
これは自己実現の最高の形態とも言えるでしょう。
5. 日常生活への応用
八支則の教えはヨガマットの上だけでなく、日常生活においても応用できます。
倫理的な行動や自己規律は、仕事や家庭生活、社会活動においても重要な指針となります。
これにより、より豊かで充実した生活・人生を送ることができます。
後半は、実際にどのように取り入れていくのか。
実践ベースで学んでいきます。
【4】実践のためのステップ
八支則を実践するためには、まず自分自身のペースで始めることが重要です。
基本的なステップをご紹介します。
STEP1.
初めての一歩:ヤマとニヤマから始め、自分の行動や思考を見直してみましょう。
小さな変化から始めることが大切です。
STEP2.
身体の準備:アーサナを毎日のルーチンに取り入れ、身体の柔軟性と強さを高めます。
最初は簡単なポーズから始め、徐々に難易度を上げていくと良いでしょう。
STEP3.
呼吸の調整:プラーナーヤーマを取り入れ、呼吸のリズムを整えます。
これにより、心の落ち着きと集中力が向上します。
STEP4.
感覚の制御:プラティヤハーラを練習し、外部の刺激に対する反応を
コントロールする技術を身につけます。
これにより、自然と体の内側へ意識を向けられるようになります。
STEP5.
集中と瞑想:ダーラナとディヤーナの練習を通じて、
意識を深く集中させ、瞑想の状態に入ることができるようになります。
STEP6.
自己超越:最終的にはサマーディを目指し(全てが整った感覚)、
自己の限界を超えて世界との一体感を追求します。
【5】瞑想の質を高める、おすすめの物品
➀まずは環境を整える
頭の中で思考を巡らせるのが苦手な方は、
・お気に入りの文房具を購入しメモしたり
・ホワイトボードを使ったり
してみましょう✨
➁嗅覚を刺激
瞑想中は、様々な感覚が研ぎ澄まされています。
まだ初めたばかりの方は落ち着かない。ということがよくあります。
そんな方は、香りを炊くことをお勧めします。
・アロマキャンドルや
・お香
・ディフューザー
など、自分が落ち着く環境を整えましょう。
➂集中しやすくする座布団
座布団??と思う方も多いと思いますが、実はとても大切なのです。
瞑想は主にあぐらをかいて行うため、長く座っていられるように
こだわりのあるクッションを選ぶ必要があります。
とても集中していたのに、体が痛くて中断してしまうのは勿体無いため
こだわりの一品を選ぶことをお勧めします✨
まとめ
今回はマインドフルネス/瞑想について深ぼったマガジンを執筆しました。
八支則一つ一つ見ていくと、すべて感性を磨くために必要な課題です。
美術館に行ったり、映画を見たりと外部からの刺激でインスピレーションを受けて
感性が磨かれることももちろん間違ってはいません。
しかしまずは"自分自身とは何か"今回のマガジンを通して見つけて欲しいと思っています。
今後ヨガイベントも実施予定ですので、ぜひご参加ください✨
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